のと鉄道 新型車両デザインについて
のと鉄道では、令和8年度より新型車両の導入を予定しております。
能登の地を新たに走る4つの車両デザイン候補を作成いたしました。
皆様にはご投票いただき、多くのご意見を頂戴できますと幸いです。
DESIGN CONCEPT
能登の再生と未来を乗せて─新たな列車に託す想い
令和6年能登半島地震からの再出発にあたり、のと鉄道では普通車両の更新を予定しています。新車両は、地域の日常の足であると同時に、人と人、地域と全国をつなぐ象徴的な存在です。
私たちはこの新しい列車を、「能登の再生」と「地域の希望」を乗せて走る、未来への象徴としたいと考えています。その想いを形にするために、地域の皆様、全国の皆様とともに、未来を描く外装デザインを選びたいと願っています。




A案
風が吹き抜け朱鷺が舞う能登の里山里海


POINT
- 能登の里山里海を吹き抜ける風に揺れる布のようなグラフィックを用い風を切って走る電車の様子を表現しました。
- 車体の両側には、里山と里海をイメージした異なるカラーを使用し、豊かな自然を感じられるデザインとしました。
- のと鉄道を初めて利用する人は、ヴェールに包まれた新しい風を感じ、能登へ戻ってきた人や暮らす人を優しく包み込むような風として感じられる存在になるよう意識しました。また、能登の上空を舞うトキの姿を使用して能登の魅力が広く発信されていく様子を表現しました。
B案
地と海が調和するやすらぎの能登の原風景


POINT
- 車窓から見える、地と海が寄り添い合い、美しく調和のとれた能登の穏やかな景色を抽象的に表現しました。なだらかに連なる曲線は、ゆっくりと流れる時間の中に身を委ねる心地よさを感じさせてくれます。
- 安心感と落ち着きを大切にしながら、自然と馴染むデザインを目指しました。
C案
点描の朱鷺が人の想いと未来を乗せ翔ぶ


POINT
- 2026年、能登の里山にトキが放鳥されるタイミングに合わせて新規導入されるのと鉄道の車両に、トキが飛翔する姿を連続模様にしたデザインを施してみました。
- 飛翔するトキの姿は点の集合体で構成されており、一つ一つの点が能登の里山里海を保全しようとする人の思いであり、その思いがトキの放鳥に繋がったというストーリーを表しています。
D案
桜色と建具模様で受け継ぐトリコロール(三色)


POINT
- のと鉄道新型3代目車輌は、初代NT100形、2代目NT200形通常車輌の「白」と「グレー」をメインカラーで挟んだ、トリコロール、現行の3色ストライプデザインを受け継ぐものです。
- メインカラーの桜色は、のと鉄道きっての名勝 「能登さくら駅」 とも呼ばれる、能登鹿島駅に因んで採用したものです。
- 田鶴浜建具の組子柄に濃淡5色の桜色を配することで、満開の桜が咲く様子を抽象表現しています