のと鉄道
震災語り部観光列車

運行日

令和7年4月6日以降の指定日

4月6日 〜 5月11日までの土日祝日
7月19日 〜 8月31日までの土日祝日 以降は夏頃に決定予定

※団体様の場合は、上記期間に関係なく、水曜を除き予約を承ります

運行便

普通列車に増結し1日3往復いたします

※震災の話をきちんとお伝えしたく、上記3駅以外の乗降は不可となります
※七尾ー和倉温泉間のみのご乗車はご利用いただけません
※語り部が紹介を行う停車スポットを、各便3か所程度設置いたします (一部は上下線で異なります)

車両について

普通車両に観光車両(里山号、里海号)を1両または2両増結し運行します

※各車両の定員は37名となります
※トイレは里海車両にございます
※相席となる場合がございますので、ご了承ください
※車内販売や飲食付きプランの設定はございません

乗車運賃

 震災語り部 観光列車 ご利用代金 900円 + 乗車券、企画切符

 震災語り部 観光列車 
ご利用代金 900円 + 乗車券、企画切符

ご予約について

ご予約期間 : ご利用日1ヶ月前〜前日12:00まで(WEB予約は前々日まで)※空席がある場合、当日受付可
ご予約方法:WEB、電話(観光列車予約センター 10:00-17:00/月・火休み)、穴水駅窓口(10:00-17:00)

能登半島地震発生から今日までのこと

私たちが震災の「語り部」としてお伝えします。


令和6年1月1日の能登半島地震で大きな被害を受けながらも、多くの方のご協力の元、のと鉄道は同年4月6日に全線で運行を再開いたしました。

この半島の地で、お互いを気遣い、困難を助け合いながら、穏やかで忍耐強い生活を続けてきた能登の人々。そこに何が起き、人々はいま何を思い、考え、生きているのか。穏やかな車窓からの風景とともに、震災を経験した語り部が“能登の今”をお伝えします。

防災の大切さや被災地の現状をご自身のこととして感じていただき、ご乗車された皆様のこれからの暮らしに役立てていただければ幸いです。

坂本 藍 (左)

語り部列車の運行を前に、被害の大きかった場所に足を運んで現地の方にもお話を伺いました。私自身の体験談はもちろん、各地での被災状況も丁寧に伝えていけたらと思っています。震災以降、悲しい思いもたくさんしましたが、人の温かさや能登の自然のおかげで元気を取り戻すことができました。私たちのお話を通して、能登の魅力もあらためて感じていただければうれしいです。

宮下左文 (中央)

地震が発生したとき、私は能登中島駅で停車中の車内にいました。津波から逃れるため、お客様をすぐに高台へと誘導しました。あの日の恐怖は月日が経っても薄れることなく、今なお深く胸に刻み込まれています。辛いことや悲しいことをたくさん経験しましたが、ふとした喜びが再起の糧になることもありました。今日までの出来事や感じたことをありのままにお伝えいたします。

牛上 智子(右)

自宅で被災し、幸いにも倒壊は免れましたが、目の前では土砂崩れが起き、尊い命が失われました。気持ちが沈んだ時期もありましたが、今はこの現実を伝えることが私の使命だと前を向いています。災害はどこでも起こり得ます。当たり前の日常が一瞬で変わることもあります。私たちの体験を皆さんにも自分事として感じていただき、大切な人を守るための一助になればと願っています。

15:56

能登中島駅に、観光列車のと里山里海5号が定刻通り到着

能登中島駅にて一時停車し、出発時刻は16:10。
列車には43名のお客様、運転士・乗務員5名、合わせて48名が乗車していました。

16:06

地震アラートが鳴り、強い揺れ

指令からの指示を待ちながら、お客さまにはすぐに避難できる準備を促しました。

16:10

再び地震アラートが鳴り、非常に強い揺れ
令和6年能登半島地震発生

「揺れは非常に激しく立っていられないほどで、まるで‟洗濯機の中にいるよう“でした。」

16:14

車両を出て、能登中島駅前駐車場へ

16:22

大津波警報発令を受けて、駅の側の高台へ

運転士が「高台へ逃げろ」と叫び、駅前の丘の上にある廃校となった中島高校を目指して全員で非難しました。

被災後の沿線

宮下左文 (中央)

地震が発生したとき、私は能登中島駅で停車中の車内にいました。津波から逃れるため、お客様をすぐに高台へと誘導しました。あの日の恐怖は月日が経っても薄れることなく、今なお深く胸に刻み込まれています。辛いことや悲しいことをたくさん経験しましたが、ふとした喜びが再起の糧になることもありました。今日までの出来事や感じたことをありのままにお伝えいたします。

牛上 智子(右)

自宅で被災し、幸いにも倒壊は免れましたが、目の前では土砂崩れが起き、尊い命が失われました。気持ちが沈んだ時期もありましたが、今はこの現実を伝えることが私の使命だと前を向いています。災害はどこでも起こり得ます。当たり前の日常が一瞬で変わることもあります。私たちの体験を皆さんにも自分事として感じていただき、大切な人を守るための一助になればと願っています

坂本 藍 (左)

語り部列車の運行を前に、被害の大きかった場所に足を運んで現地の方にもお話を伺いました。私自身の体験談はもちろん、各地での被災状況も丁寧に伝えていけたらと思っています。震災以降、悲しい思いもたくさんしましたが、人の温かさや能登の自然のおかげで元気を取り戻すことができました。私たちのお話を通して、能登の魅力もあらためて感じていただければうれしいです。

被災してもなお美しき能登

毎年みられる穏やかな正月、穏やかな風景。あの日、一刻の出来事に能登は混乱しました。黒瓦の家々は倒れ、自然の恵みをもたらしてくれる山は崩れ、海からは津波が押し寄せ、先人が築いてきた交通や生活のインフラは大きく破壊されました。それでも春には桜が咲き、沿線には白鳥などの野鳥が戻り、七尾湾のイルカはのんびりと泳いでいます。

「世界農業遺産」への登録に代表されるように、能登の人々は自然を敬い、自然から生かされ、自然と共に生きてきました。これまでも、能登半島は幾多の困難を乗り越え、今の能登がかたちづくられています。これから先も、美しく強い能登は続いていきます。

INFO

震災語り部観光列車の予約受付開始(4月6日10時より)

〒927-0026
石川県鳳珠郡穴水町字大町ト33番地

のと鉄道観光列車予約センター

TEL(0768)52-2300 10:00-17:00(月火休み)

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